漆器等の修復について
2006-06-14


そこの部分に手を加える事はありません。*4
 一方、漆器の修復においては交換という手法が使えない為、
 原因の解析と解析に基づいた修復を行った後に改めて塗り直しをするという
 イメージですので時間が掛かります。
 この時間が掛かるという部分が修理費用に影響を与えます。


*1 ○×塗りと△□漆器とかは最終的(上塗りという)には漆を塗るのですが
  その前工程(特に下地の工程)は産地毎に色々な技法があります。
*2 漆器の製作工程が多くある事からもお判りの様に、修復においても
  費用的に安く済む簡易的な方法から本格的な方法まで多くの技法があります。
  従ってご予算をお告げ頂く事は修復者からもご提案が出来る事になり、
  仕上がりや費用で最善と考えられるやり方を探る事ができます。
*3 お客様が修復を依頼される時点では一般的に木製品(漆器)としては
  かなり症状が悪化した状態になってから持ち込まれる場合が多く、
  その場合の修理費用になります。
  基胎(木材)が見えたり、歪んでいる状態はかなり重症です。
  特に水気の多い場面で使われるものは基胎(木材)が見えたら
  使用せずに直ぐに修理に出す事をお勧め致します。
*4 修理品をお客様に返却した後で交換したものを原因解析する事はあります。
  その場で原因を解析し手を加える場合もありますが、
  その場合、かなりの費用が発生する事は皆様もご存知かと思います。

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